今回は検索エンジン広告を使ったエリアマーケティングの手法について解説します。
説明をわかりやすくする為に仮想店舗として「新宿のエステ○○」の集客をYahooのキーワード広告(Overtureスポンサードサーチ)を利用して行う場合を想定します。ポイントは3つです。
1.キーワードにエリア名を入れる
2.広告のコピーにエリア名を入れる
3.リンクをトップページにしない
まず、1番の広告を出稿するキーワードの選定です。「エステ」と入力してお店を探す人はまれで、ほとんどが「エステ」+「地域名」「駅名」で検索してきます。つまり今回であれば「エステ」+「新宿」「新宿駅」「新宿区」などをキーワードとします。さらに広げて、「エステ」+「中央線」、狭めて「エステ」+「新宿南口」「新宿 徒歩」「JR新宿」なども対象にします。このように地域関連のキーワードを出稿する場合はエリアを広げたたり、エリアを狭めたキーワードを追加すると効果的です。また、「エステ」という言葉は「エステサロン」「ネイルサロン」「美肌」「脱毛」などサービス内容やその言葉の揺れも考えて増やしましょう。
2番目のポイント「広告のコピーにエリア名を入れる」は広告を確実にクリックしてもらう為の施策です。せっかく「脱毛 新宿駅」と入力してきた人に広告を出しているのに「新宿のエステ○○」ではもったいないです。きちんと広告に合わせて「新宿駅徒歩○分 脱毛が得意なエステです」と広告のコピーを変えましょう。これにより広告の表示順位が1位でなくてもクリック率を上げることができます。
3番目は広告のリンク先のチューニングです。「新宿駅徒歩○分 脱毛が得意なエステです」という言葉をクリックしてアクセスしたのに、リンク先がトップページでは目的のページにたどり着く前に面倒になって去ってしまいます。少なくともサービスのページへ誘導する必要があります。
キーワード広告でエリアマーケティングはこの3つを守れば無駄がありません。
この記事はCMPジャパン発行の「月間Diet & Beauty No.49 2007.1.15号」の連載記事 「今から取り組むWEBマーケティング」
に掲載されたものです。