近年、『インターネットは場所を選ばないビジネスに向いている』という考え方は徐々に減り、『インターネットはローカル情報でも十分広告効果を発揮できる』という認識が広がってきました。今回はその中でも地域サイトとの連携について考えます。
地域サイトとは、地域のローカル情報を集めて発信しているサイトで、ミニコミ誌を発行している企業が運営していたり、個人が運営していたりと様々な形態があります。また、場合によっては市町村のサイトが広告を募集している場合もあります。ビジネスとして地域サイトを活用する場合はそれらの閲覧者が地元の人であるか、それとも外部の人であるかを意識して、店舗などへ来訪する客層と一致しているかを確認してください。
実際に広告を出稿する場合は以下のパターンがありますので、どれが向いているかあらかじめ決めておいた方がいいかと思います。
1. バナー型自社サイト誘導
2. 記事広告型自社サイト誘導
3. 店舗紹介型ローカルコンテンツ
1番目のバナー型自社サイト誘導は露出度を高め、閲覧者にクリックしてもらうことが目的の広告です。効果はそのサイトへの訪問者数とバナーの配置場所、バナーの出来に依存します。
2番目の記事広告型自社サイト誘導は体験レポートやインタビューなど取材を元に第三者の目線から記述した記事を掲載してもらい、閲覧者から信頼を得る方法です。効果は対象ページの閲覧数と原稿の出来に依存します。
3番目の店舗紹介型ローカルコンテンツは地域サイト内のコンテンツとしてクーポン付きの店舗紹介などが記載されているもので、フリーペーパーのネット版といった感じです。効果はサイトアクセス数とクーポンのお得加減に効果が依存します。
いずれの方法もそのサイトへの訪問者数がどれぐらいあるかがもっとも重要な要素です。あらかじめ先方のサイトに聞くとともに実際に自社ページのアクセス解析を行い、訪問単価(集客単価)を把握できるようにすると継続して広告を出稿すべきかの判断基準になります。
この記事はCMPジャパン発行の「月間Diet & Beauty No.51 2007.3.15号」の連載記事 「今から取り組むWEBマーケティング」
に掲載されたものです。