今回は、(株)デジタルメディア研究所の所長である橘川幸夫氏をゲストに迎え、教育コンテンツプラットフォーム「ODECO」についてお話いただきました。ODECOというのは、小学校・中学校向けに、民間が開発したサブ教材を提供するポータルサイトで、文部科学省の委託プロジェクトです。
橘川さんはロック雑誌を創刊した経験から参加型メディアを作り、多くの雑誌を編集してきた方です。そんな彼がなぜ教育に興味を持ったのか。それは大変面白いのです。
閉鎖的だった教育界。しかし、現在の日本の教育は大きく揺らぎ、方針転換をせざるを得ない状況にあります。行政でさえ、解決方法が見つからず慌てふためいています。
成熟した市民社会では画一的な教育はその必要性が薄れます。今必要なのは、多様なニーズに沿うことの出来る、多様な教育のコンテンツ、また多様な人材なのです。もちろん今までの学校・先生はもちろん必要です。しかし、教育への要請が高まってきた現代ではさらに多くの人材が学校を支援していかなければならないのです。
混乱した状況だから自分にも出来ることがあると一念発起した橘川さんは、学校現場と企業を結ぶプラットフォームを作ることに乗り出しました。実際に企業・NPOの方々が学校現場に入り授業をする。今までではありえなかったことを可能にしたのです。半年間の短い期間の中でも100校弱の学校で授業を行うという実績があります。
しかし、まだまだ問題は山積みです。新しい日本を作る、新しい教育実践。この実践から目が離せません。
副所長 和家
日時 | 7月27日(金曜日)17時〜18時 |
---|---|
場所 | 株式会社ネット&コミュニティ研究所 会議室 |
プレゼンター | 株式会社デジタルメディア研究所所長 橘川幸夫氏 http://www.demeken.co.jp/ver3/guest.html http://www.odeco-net.jp/ |
参加数 | 12名 |